アレルギーっ子とおでかけ!うち流・安心旅のつくりかた

アレルギーのこと

※このページのアイキャッチ画像はAIにより作成されたイラストです。

イベントや外出、”想定外”との戦いだった

アレルギー対応って、家の中だけで完結するものじゃない。むしろ、外に出たときこそ「うわ、そこもか!」という事態に遭遇しやすい。今回は、そんな“日常の外”で直面した想定外の出来事を振り返ってみます。

まさかの盲点、スイミングスクールの付き添い

次男には、乳と卵の重度の食物アレルギーがありました。普段は「おんぶディフェンス」と呼んでいた対策で、人との接触を避けるようにしていました。おんぶスタイルで密着&ガード。これで基本的には安全圏を確保できていた…はずでした。

でも、まさかの盲点が。

それは、長男のスイミングスクールへの付き添い。未就学の子どもが通うスクールでは、保護者の待機がルール。プールが見渡せるように設けられたガラス張りの待合スペースに、他の保護者が下の子を連れてきていました。

そこまでは良かったのですが——その子たちが、お菓子を食べながら遊びまわる。

これが、恐怖の光景でした。おんぶしていても、こっちに寄ってきたり、足元に手を伸ばしてきたり。向こうはただ楽しく遊んでいるだけ。誰も悪くない。でも、こちらにとっては命にかかわるリスク。気が気じゃなかったです。

外食の救世主、デニーズ

当時、アレルギーに対応してくれる外食チェーンは本当に限られていて、我が家にとっては「デニーズ一択」でした。

デニーズにはアレルギー用のお子様セットがあり、注文時にアレルギーの有無をしっかり確認してくれます。アレルギーがあると伝えると、食器もすべて消毒し、他とは完全に分けて提供してくれるという徹底ぶり。これは本当に信頼できました。

“外でごはんを食べる”という当たり前の体験が、安心してできることのありがたさを実感できたお店です。

初めての旅行は、多摩テックで

次男が2歳になる誕生日。初めての旅行先に選んだのは、今はなき多摩テックでした。園内に宿泊施設があり、夜はBBQ(食材持ち込みOK)、朝は飯盒炊爨というユニークな体験ができるプラン。

「これは記憶に残る旅になる」と思ったし、何より自分たちで食材を管理できるのが決め手でした。

クーラーボックスには、事前に仕込んだ寒天ゼリー。バースデーケーキの代わりにろうそくを立ててお祝い。朝は早起きして、みんなでごはんを炊きました。次男が主役の、心から楽しめる旅になりました。

お風呂は隣接する温泉施設で、夜は誰もいない園内を歩くという貴重な体験もできて、特別感がありました。

※多摩テックは閉園していますが、「園内に宿泊できて自然の中で食材を持ち込める」施設としては、相模湖MORIMORI などもおすすめです。

そして、移動はすべて車。

だからこそ、鍋・皿・タオル・ベッドシーツ・タオルケット・パジャマなど、想定できる限りのものを持ち込んで、不安要素をひとつずつ潰していきました。慣れない環境でも「自分たちの安心」を持ち運ぶような感覚でした。

我慢じゃなく「主役の日」を作る

アレルギーがあると、どうしても「我慢させなきゃ」が前提になりがち。でもこの旅では、「我慢」の代わりに「どうやったら主役になれるか?」を家族で考えました。

旅行って、ただ行くことよりも、安心して“その子が笑顔でいられる場”をつくることが大事なんだと気づかされました。

行ける方法を決めて、行ける場所を探した

家の中と同じで、旅行先でも泊まる部屋は子供達が安心して自由にできる環境を作るように考えました。

アレルギーの対処もですが、男の子2人が好きなだけ大騒ぎできるように1棟貸の貸別荘など行きたい地域で探したり。事前に救急外来の病院もチェック。対応してくれる場所、持ち込める環境、安心できる動線。

条件をクリアする場所を選んで、「うちの旅スタイル」をつくっていった感じです。

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