※このページのアイキャッチ画像はAIにより作成されたイラストです。
こんにちは、R蔵です😄
前回離婚を決意するまでの経緯を書きましたが、離婚で受ける不利益などどうでもいいぐらいもっと大変な事態になってしまいました。今回はその事をお話しします。
離婚しても、借金の影は消えなかった
私は、相手の事業用の機材や車両のローンの連帯保証人になっていたため「今後は自分で払え、催促の電話は出ろ。そっちが払わないとこっちに催促が来て子供の生活が成り立たなくなるから」と最後の良心に訴えるべく忠告をしました。が、次回からもマストで返済せず、こちらに督促が来る始末でした。
離婚する前から事業用のローンも自分では払わないのでこちらで払っていた。
「連帯保証人」の恐怖を知る
ここで連帯保証人のヤバさについて解説しておきます。
「毎回払っちゃうから相手が調子に乗るんだ」とお思いでしょう。
違います。
連帯保証人という悪魔の制度が悪いのです。
連帯保証人は、債権者(貸した人)からいつでも予告なく一括返済を求められる可能性があります。
そして財産を即差し押さえられてしまう可能性もあるのです。
債務者(借りた人)には支払い請求や内容証明など手続きを踏まなくては財産の差し押さえや一括請求はできない、
しかし、連帯保証人は債務者が催促(通知)を受けたらその時点で同等の責任を負う。
連帯保証人にはどこからも誰からも何の通知も必要ありません。(民法で連帯保証人に別途通知する義務はないとなっている。)
自分に直接なんのお知らせがなくても債務者が催促や内容証明を送られた時点で連帯保証人にも同じ効果が発生してしまうのです。
ある日突然、差し押さえが…
そのため、ある日突然何も知らされず差し押さえや一括返済を求められる可能性があるのです。
債権者や債務者がやるべきことをやらないため、ある日突然長期間放置され膨らんだ負債を弁済しなくてはいけないということが起こるかもしれません。
しかも借りた本人ではないので、自己破産で債務を帳消しにすることはできない。←これはすごく大事。
連帯保証人は債務を負っていないので自己破産しても債務を放棄することはできないのです。※自己破産ができないのではなく、自己破産しても意味がないのです。
連帯保証人が負っているのは債務履行の責任(連帯保証責任)だからです。
唯一逃れる方法があるとすれば”連帯保証人”にならないこと。
「人権がない」と思った瞬間
債務者が払わない月の請求が連帯保証人に回る時には延滞金や事務手数料が乗り元金にも利息にもならない金額を余分に払わなくてはならない。
しかも、私の手元に来るときは一度めから”督促状”でした。
私は毎月の請求額を払いながら債務者と債権者両方を呪った。
債務者は電話に出なければ逃げれたと思っている”アホ”。
債権者は相手の家も仕事も知っているのに連絡が取れないと言う”役立たず”だ。
おのおの最低限の責任は果たそうよ…マジで。
意地でも終わらせたい返済地獄
私は意地になったいた。毎月返す分じゃ後何年もこいつらと付き合わなければならない、
色々と交渉しました。
「いつも返す額にいくらか足して元金を減らせないか」とか。「全部は一括で払えないけど〇〇万円だけ返済させて」とか。だけど全部断られた。理由は”あなたは債務者じゃない”から、
「お金を貸していない人から、お金を返してもらうことはできない」だって。
返済しないやつの意思は通って、返済したい人の意思は通らない。
ではどうしたらいいか。――返済してから債務者に請求しろだって……アホか💢
昔のドラマでよくあった連帯保証人になって人生詰む話。脚色なしだった。今でも銀行のATMで怒鳴りながら電話している人を見ると「あの人も連帯保証人かしら?」なんて思いを馳せてしまいます😊
連帯保証人に人権はない。間違いなく。
私はますます意地になった。
じゃあ自分で貯めて一括で返してやるよ。
【補足】2020年から連帯保証人制度に小さな改正あり
ちなみに、2020年4月の民法改正により、個人が連帯保証人になる契約(特に根保証契約)は、契約時に「極度額(上限額)」を明示しなければならなくなりました。
これにより、例えば1,000万円の借金でも、保証人が保証するのは「300万円まで」などとあらかじめ限度額が決まっていないと契約自体が無効になります。
ただし、これは2020年4月以降に契約した保証に限った話。
それ以前に契約した人たちには何の救済もありません。
私が連帯保証人になったのは当然その改正前。
こんなに法律を守って生きているのに、その法律に寝首をかかれる事になるとは😖
私はこの件で地団駄を3回は踏みました。あと、寝っ転がって駄々もこねました。
右足首を捻っただけで何も起きませんでした。
▶️ 次回(第3話)予告: あの地獄から這い上がるために始めた「節約生活」。そこから見えてきた私自身の変化と、新しい道の始まりをお話しします。
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