食物アレルギー発覚の記録

アレルギーのこと

※このページのアイキャッチ画像はAIにより作成されたイラストです。

気づけなかった「湿疹」の正体 〜私たちと食物アレルギーの始まり〜

ほっぺの赤みと、干ばつのような皮膚

下の息子が生後3ヶ月になろうとしていた頃、私はある違和感を抱いていました。最初は「乳児湿疹かな?」と軽く考えていた、ほっぺの赤み。でも、よく見ると皮膚の下に赤い線のようなものが浮かび、じきに生え際にはかさぶたがびっしりと。やがて額から耳、首、肩へと広がり、その皮膚はまるで干ばつの大地のようにひび割れてバリバリに乾いていきました。

私は自分もアトピーで、上の子もアトピーだったから「またか」と思う一方、明らかに様子が違うことに不安も抱えていました。

どこへ行っても同じ答え

市内、隣市、調べられる限りの皮膚科や小児科を回りました。どの医師も診断は「乳児湿疹かアトピー、どっちかだろうけど月齢が小さいうちは分からない」と。

それも理解はしていました。でも、息子は痒みで夜も眠れず、搔き壊して血まみれになるほど。「とにかく何かできることはないか?」と、保湿剤や食事の相談をしても返ってくるのはいつも同じ。

ステロイドとワセリン出しておきますね〜

正直、それじゃ何も変わらない。私が知りたいのは「これまでと違う選択肢」だったのに。

「自分が求めすぎているのか」と思い悩んだ時期でもありました。

ある日、偶然の出会い

転機は、うどん屋さんでの出来事。息子をおんぶしていた私に、店員さんが話しかけてきたのです。

「ずいぶん痒そうね。余計なお世話だけど、私が通ってる皮膚科に行ってみたら?

突然見知らぬ人から薬を見せられ、病院を勧められたのは人生初。でも、不思議と「この人、善意だ」と思えました。その病院は1時間半ほどかかるけど、父の実家の近くで、土地勘もあったので素直に行ってみることに。

食物アレルギー?まさか…

その病院で出会ったA先生に、今までの経緯をすべて話すと、「じゃあ、お母さん試しに乳製品と卵を2週間やめてみて」と言われました。

「え?食物アレルギー…確かに考えてなかって、私が食べたものが母乳に出てるのか…そんなことあるのか!?」と戸惑いつつも、

もし改善しなきゃ原因じゃなかったってだけ。改善したらラッキーじゃん

という先生の言葉が妙に刺さって、試してみることにしました。

私は「ちょっとだけ試す」とかが器用にできないタイプなので、食事を一気に見直しました。塩胡椒で味付けした野菜や魚のシンプルごはん。調べるのが面倒なので加工品は一旦全排除で。

ツルッツルのピカピカに!

3日目には「ちょっとしっとりしてる?」、6日目には「赤みが減ってきたかも…?」

そして10日目、完全にほっぺがツルッツルに!ガビガビもすっかりなくなり全身プルンプルンに

それまで母乳を飲んだ後に赤みが出たり、吐き戻したりしていたのもなくなり、

「ビンゴだったねー」

という先生の言葉で、ようやく私たち親子の戦いに一筋の光が差し込みました。

食物アレルギーと確定された日

地元の総合病院にて検査を受けた結果、「乳と卵」がスコア3(普通は0〜1)で陽性。

今までのモヤモヤが晴れて、はじめて「原因がわかった」「戦い方がわかった」とホッとしたのを覚えています。


この時息子は生後7ヶ月になってないくらい。まだ離乳食は初めていませんでした。ここから始まる我が家の完全除去食生活。まだこの時は、長い戦いになるとは思ってもいませんでした。

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